センサーについて質問です。
[ステップ1]土曜ジュニアセミナー 第7回 「高校生になってまなぶこと。体験実験:センサーにさわってみよう」」(11/7開催、岸沢真一先生)の講義内容と関連して、参加者の方から質問がありました。先生からの回答と合わせて公開いたします。
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質問—————————–
受信日時:2009/11/08 17:23
タイトル:センサーについて
質問内容:センサーは、実際にどこでどのようにして使われているのですか。
回答—————————–
送信日時: 2009/11/10 3:34 PM
回答者:井上直也
こんにちは、埼玉大学理学部物理学科の井上です。11/7には私も岸沢先生のお手伝いをする予定だったのですが、、、いまアメリカのユタ州のソルトレークシティの南南西150kmくらいかな、デルタという町があるのですが、(ここまでウエブの地図で追ってみてくれます?)そこで宇宙からやってくる超高エネルギー宇宙線の実験(テレスコープアレイ望遠鏡)を行っているところです。私のところの学生2名が参加しています。さて、センサーについてですが、ちょうどいいのでこの宇宙線実験とからめてお話しすると、何種類ものセンサーが実験で用いられています。気圧・温度のセンサーは望遠鏡観測装置の性能に関わるので、あとで、実験データを解析するときに測定しておいた気圧や温度のデータを用いて解析データを修正してやる必要があり必須なのです。宇宙線の観測は雨が降るとできないので、観測途中で雨が降り出したどうかを察知する液体(雨量)センサーが必要です。また、望遠鏡ドームを開け閉めするのですが、そのシャッターがちゃんと開いたか、しまったかを判定するためにシャッターにメカニカルセンサー(これは単純にスイッチのようなものですが)がついています。また、晴天時に観測をするのですが、雲があると実験データの精度が悪くなるので、夜間でも雲を調べています。雲があるときはその雲の温度が雲がないときの空気の温度に比べて高いので、赤外線センサーを用いた特殊なカメラで空を撮影して空気の温度により雲の存在や広がりを知ります。夜の観測なので、月の光や登り始める前の太陽の光で、空が薄明るくなってくると観測装置に影響が出るため、実験をやめないといけません。月出や日の出の時刻は前もって調べられますが、実験では光センサーを用いて、それらの光が影響が出てくるところで察知して観測装置の電源を落とすこともしています。さいごに、この望遠鏡で観測するものを説明します。宇宙からやってきた宇宙線が大気に入ると多くの子供の粒子を作ります(空気シャワー)。ここから目に見えない紫外線領域の光を発します(大気蛍光)。望遠鏡でそれを観測するのですが、ここで微弱光を電気的なパルスに変換するセンサー(光電子増倍管)を使います。目に見えない波長の微弱な光を感知するセンサーで、この実験の中核であり約6000本のセンサーが活躍しいています。
いくつセンサーが出てきましたかね。すこし難しいかしら。もし興味があれば「テレスコープアレイ実験」で検索して調べてみてください。たぶんご質問はもっと身近なところでのセンサーの利用についてだったかもしれませんね。あえて、それから外れたお話をしてしまいました。再質問歓迎です。これくらいで。。。。
